今回はマンション管理士試験に独学で挑戦しようとする受験生向けの記事です。
独学の受験生であれば必ずクリアしておきたいものが4つあります。
そこで、その4つをステップという形でわかりやすく解説していくことにします。
Step 1 管理業務主任者試験に合格する
最初のステップから「なんじゃこりゃ」と思われるかもしれませんが、ここ意外と重要です。
管理業務主任者試験とマンション管理士試験は試験科目が9割ほど重複しています。
そんなこともあって、よくW受験がすすめられたりするわけですが、個人的には管理業務主任者を先に取っておくべきだと考えています。
確かに試験科目自体は重なる部分が多いです。
ただ、その科目ごとの内容の深さというものが微妙に違いますし、出題される問題の質も結構違います。
この違いに気づかないままW受験を目指すのはリスクも負担も大きい気がするのです。
また、マンション管理士試験の5問免除科目である「適正化法」の難易度が結構高いです。
判断が難しい選択肢があったり個数問題だったりと、適正化法で5問正解することが難しいんですね。
そこで、先に管理業務主任者試験の学習をして、まずは合格することを考えて欲しいのです。
これはマンション管理士一本で考えている受験生でも同じです。
管理業務主任者に合格すれば難しくなっている適正化法の5問免除がもらえますし、なにより、マンション管理士試験受験生の4割以上がこの5問免除者という現実があります。
合格すれば5問免除の権利を持てる上、試験範囲が適正化法の分狭くなりますので戦いやすくなります。
Step 2 テキストを1周終わらせる
さてここからがいよいよ本格的なマンション管理士試験の学習の話となります。
最初に意識して欲しいのが「テキストをとにかく1周終わらせること」です。
独学受験生にとってはこれが一番きついところかもしれません。
なんだかんだでマンション管理士試験の範囲が広いですので、1周終わらせるまでに相当な時間を要します。
このときに体系別の問題集があればそれと並行してやるようにしてください。
できれば科目ごとではなく章ごとに問題集で確認しながら進めていきます。
数ヶ月単位で時間がかかると思いますが、それが普通です。
この1周目さえ乗り切れれば負担は一気に軽くなります。
Step 3 過去問を徹底的に
テキスト1周が終わった後は、過去問に取り組む期間にあてましょう。
マンション管理士試験は過去問からの再出題が割と多い試験です。
令和4年度も設備のところを中心に、過去問で出題された内容の問題が結構ありました。
過去問は徹底的にやり込んでおかないと他の受験生と差がついてしまいます。
1点の重みが高い試験ですので、過去問は1つ1つ選択肢を確認しながら解くようにしましょう。
10年分くらいやっておけば十分だと思われます。
Step 4 テキストの読み込み(基礎力強化)
試験直前期(試験前およそ1ヶ月)に何をしたらよくわからない、という受験生は多いです。
過去問をひたすら解いたりする人もいたりします。
ここで私がやって欲しいと思うのがテキストの読み込みです。
このとき意識して欲しいのが重要部分の再確認です。
細かい部分までひたすら読み込むのではなく、太字で書かれていたり過去問で何度も出題された部分のチェックをしていきます。
1点を争う試験では応用問題の失点よりも基礎問題の失点の方がダメージが大きいです。
この失点を最小限にするためにも、基礎力は上げておかなければなりません。
過去問をぐるぐる回しているだけだと、意外と重要論点を見落とすことがあります。
基礎力があれば応用問題にも対応ができますので、もう知ってるから大丈夫などと慢心せずに、テキストの読み込みをするようにしてください。
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