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令和4年度のマンション管理士試験では、いわゆる「没問」がありました。
没問というのは、正答がなく問題として成立していないものをいいます。

今回は、この試験を実際に受験した私が思う「没問」について書いていくことにします。
勉強法などではなく軽い読み物のような記事ですので、気楽に読んでもらえればと思います。

 

 

解答速報で「解なし」!?

本試験を受験した後、きっと多くの受験生が行うであろう「自己採点」をするため、各予備校が出す解答速報を待っていました。

夜に一気に解答速報が出ると思っていたのですが、試しに予備校の解答速報ページを見てみるとちょっと様子が違っていたんですね。
試験終了後30分もしないうちから、少しずつ予想解答が更新されていました。
「アガルート」や「ユーキャン」でそのような形をとっていて、時間経過とともに予想解答が増えていく、そんな解答速報でした。

時間経過とともに50問全て出揃うと思っていたのですが、3問ほどスパッと決まらない問題がありました。
それが問4、問9、問47です。
そして、問4は最後まで答えが出てくることがなく、おそらく「解なし」であり没問だろうという判断でした。

 

本試験の結果は「没問」

そして年があけた1月5日にマンション管理士の結果が発表されたわけですが、結果として問4は「正解なし」となり、没問が確定しました。
このことにより、問4は全員正解の扱いとなり、実質全受験生が+1点になったわけです。

この影響がどれくらいあったかは不明ですが、令和4年度の「合格点40点・合格率11.5%」に少なからず影響したのではないかと思っています。

全員正解になったこと、そして、それによって合格率が上がったことで、令和4年度の試験はラッキーな試験だったなどという意見がありました。
その部分についてちょっと考えてみることにします。

 

受験生にラッキーはわからない

そもそも、没問になったり合格率が上がったりしたのは「結果論」です。
結果としてラッキーだったというだけで、受験をしている最中にはその恩恵は1ミリもありません。

それどころか、没問になるくらいの問題にも相当の時間を費やさなければならなかったわけですので、受験生にとってみればマイナス要素の方が強くなっているとさえいえます。

実際、私もこの問題では多少時間がかかりました。
この問4は選択肢全てを検討した上で、消去法で「2」を選択して解答したのですが、消去法を洗濯している時点で他の問題よりも時間がかかっていますし、もやっとした気持ちのまま次の試験問題にいかなければならないので精神的にも辛いものがあります。

試験を受けている最中は「没問」が出題されるとは微塵も考えていないわけです。
「なんとか答えを出そう」ということに必死になっていて、時間をかけてでも捻り出そうとします。
そうやって出した答えが没問で「正解なし」でした、などと言われても嬉しくありません。
少なくとも私はそういう感情でした。

 

受験生は没問のことは気にするな

マンション管理士試験では「没問」が初めてだったということで、いろいろと話題になっていました。
また、令和4年度は宅建士試験や賃貸不動産経営管理士試験でも「没問」があって、ざわつかせている状況です。

しかし、実は他の国家資格試験でもちょくちょく起こるものだったりします。
たまたま今回は不動産系の資格に多かったというだけです。
もちろんゼロであって欲しいですが、人間が作る試験である以上はある程度やむを得ないのかなとも感じるところです。

こういったことが起こると試験に対する「不信感」が高まってきて、受験生は不安に思うかもしれません。
過去問でも没問について触れられることになるでしょうから、なおさらです。

ただ、受験生は没問のことは一切気にしないでほしいです!

余計な心配をしない方がいいというのもありますし、そもそもそんなに頻繁に起こるようなことでもないからです。
特に令和5年度は前年度の反省を踏まえてしっかり試験問題がチェックされるでしょうから、いつも以上に没問が発生しにくいと考えられます。

「本試験では問題を解いて淡々と解答をマークしていく」

これが全てです。
余計な感情を挟まないようにしましょう。

 

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