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今回は行政書士試験と過去問についてです。
過去問だけを使って合格するのは、正直なところ厳しいです。
その理由を中心に説明していきます。

 

⒈ 他の資格試験では有効だけど・・・

このブログが対象にしている「宅建士試験」では、過去問をしっかり学習することで合格のスキルを身につけることができます。
これは、他の資格試験でも同じことが言えて、過去問だけで合格レベルまで達することができるものも少なくありません。

大学入試でもそうですよね。
センター試験(今年からは共通テスト)でも過去問が重要視されていて、書店に行くと過去問が山積みになっていたりします。

このように、資格試験を受けようと思ったときに「過去問」は必須に近いツールとなっています。
ただ、この考え方をそのまま行政書士試験で使おうとすると痛い目に遭うのです・・・

 

⒉ 行政書士試験と過去問

行政書士試験の学習で過去問を使うこと自体を否定するつもりはありません。
そのあたりをもう少し詳しく説明していきます。

過去問は、出題形式や傾向、難易度を知る上で欠かせない存在です。
各出版社から発売されているので、必ず用意しましょう
敵を知らないことには対策の取りようもないですから。

ただ、その使い方に注意が必要になります。

個人的な感想にはなりますが、行政書士試験では過去問から同じ問題が繰り返し出題されることが少ないような気がします。
同じ論点が何度も繰り返し出る試験ではないという事は、裏を返すと、過去に出題された部分のみを学習することが危険だという事です。
そういう意味で、過去問に偏りすぎた学習は「出来た気になってるだけ(過去問ができるだけ)」という状況に陥る可能性があります。

過去問はあくまでも「どういった感じで出題されているか」を調べるものです。
過去問の問題文をそのまま覚えてしまうのは非効率ですし、本試験での失点のもとになります。
極端な話、過去問は1周すれば十分です。

 

⒊ どのようにアウトプットするか

そうはいっても、学習をする上でアウトプットは必要になります。
過去問での学習がイマイチだとすると、どのようにしたらいいのでしょうか。

そこで、ぜひ利用して欲しいのが「予想問題集」です。
これもほとんどの出版社が出していると思います。

過去問を分析した上で、どのような問題が本試験で問われそうなのかを予想している問題集です。
これは過去問そのものではないので、問題自体を覚えてしまっても知識の1つとして役立ちます。
そして、そのまま本試験で出題される可能性も高いです。

本試験と同じように5択形式で書かれているもの、選択肢を切り離して一問一答形式で書かれているものなど、さまざまな種類があったりします。
このあたりは自分が使いやすいものを選ぶようにしましょう。
5択形式の長所はテストの感覚を養えること(捨て問の肢を見抜く技術など)で、一問一答形式の長所は知識の再確認ができること(選択肢全てを見なければならないため)です。
時間にゆとりがあるようであれば両方の形式をそろえておくと盤石かもしれません(^^)

 

あとがき

過去問だけをやり込むのは危険だということ、そして、アウトプットには予想問題集が最適だということを書きました。
私自身が実際に過去問を使いすぎて失敗した経験があるので、過去問だけの学習が危険だということは強く主張していきたいです。
合格した年は過去問をほぼ使っていません。
行政書士試験では過去問との付き合い方を変えるようにしましょう!

過去問は参考程度に・・・
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