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今回は宅建士試験における「入門書」の話をしていきたいと思います。

宅建士試験は毎年20万人以上の人が受験する人気の資格ですので、市販されている本の種類もかなり多いです。
テキストや過去問は必須の参考書になるので用意して欲しいのですが、入門書に関してはいらないと考えています。
その理由を解説していきます。

 

なぜか多いマンガの入門書

これは昔からのあるあるなのですが、宅建士試験用の入門書はマンガで解説してあるものがかなり多いです。
むしろ、マンガで書かれていない入門書を探す方が難しいかもしれません。

宅建士試験は合格率が15〜17%と難しい試験ですので、それに合わせてガチガチのテキストを最初から読もうとすると挫折してしまう可能性があります。
そこで、最初のハードルを低くするために試行錯誤した結果、マンガという結論になっているのでしょう。

それにしても宅建士試験のマンガ入門書は多い気がします。
他の国家資格試験の参考書ではなかなかないことなので、宅建士に特有の現象なのかもしれません。

 

マンガの入門書が不要な理由

マンガの入門書を全否定するつもりはありませんが、私個人の意見としては「不要」だと思っています。
その理由は5つあります。

理由1:試験は活字で出題される
理由2:二度手間
理由3:得られるものが少ない
理由4:挫折するタイミングの問題
理由5:テキストが読みやすくなっている

理由1〜4について簡単に解説します。

いくらマンガで学習を始めたとしても、本試験では活字で出題されるため、試験本番までにはその練習というか対策をしなければなりません。
そう考えると、最初から普通に漫画を使わずにテキストを読み進めていった方が効率的といえます。
また、入門書を読み終えた後にまた1からテキストを読むという行為自体が無駄な時間になってしまいます。

当然のことながら、マンガで書かれているものはポイントがかなり限られます。
そこから得られるものって実際にはかなり少ないんです。
特に権利関係という科目についてはほぼほぼ役に立たないといってもいいでしょう。

厳しいことを言うようですが、最初のハードルを低くしたところで、試験自体が難しいわけですから、いつかは壁に当たります。
マンガを読んで「自分にもできそう」と感じても、テキストに入った途端に難しくて挫折してしまうなんてこともあるかもしれません。
要は挫折するタイミングを遅らせるだけの行為なのです。

 

テキストが読みやすくなっている

理由5についてはここで解説しましょう。

理由1〜4では結構厳しいことを言ってきましたが、最近の宅建士試験ではテキストが入門書以上に充実している点は受験生にとっても明るい話題です。

最初からテキストを読むのは難しそう・・・
そんな受験生にはフルカラーで図解付きの理解しやすいテキストが適しています。

マンガの入門書とガチガチのテキストの中間にあるような存在で、初めて受験する人や独学で受験する人にも読みやすいように工夫されています。
その上、入門書ではなくテキストなので、情報量も合格に必要な量が確保されています。

このようなテキストを2冊紹介します。

下手な入門書よりもずっと読みやすいですし、しっかりと情報もあります。
この本どちらも、内容を完璧近く覚えることができれば他にテキストを買わなくても合格できるレベルまで到達します。

入門書をあえて買わずに、こういうテキストからスタートさせるのもありだと思っています。

 

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