行政書士試験に独学で合格することが可能なのかについて、本音で語っていきたいと思います。
⒈ 独学で合格は可能?
ここでは、予備校の授業を利用しないで学習することを「独学」ということにします。
予備校が出版している市販テキストを使って学習するだけの受験生であれば独学です。
そもそも、独学で行政書士試験に合格することは可能なのでしょうか?
結論から言うと「可能」です。
実際に私自身も合格することができましたし、周りでも独学で合格している人がいます。
国家試験の中には予備校の授業が必須に近い条件になっている試験もあったりしますが、行政書士試験はそういった類の試験ではないということです。
行政書士試験は市販テキストが充実しています。
市販テキストが少ない試験だと、どうしても情報が足りなくなってしまうため、予備校の力に頼らなくてはいけない場面が多くなってきます。
その点、行政書士試験では、合格に必要な情報のほとんどを市販テキストから手に入れることができる環境にあるのです。
⒉ 「可能=王道」ではない
しかし、行政書士試験の合格者の多数は予備校を利用しているということを忘れてはなりません。
しっかりとしたデータがあるわけではないので私の肌感覚になるのですが、独学で合格する人というのは、合格者全体から見れば少数派のような気がします。
つまり、独学で合格することは可能でも、それが合格者のスタンダードではないということです。
やはり、合格することを前提にするのであれば予備校を利用した方が圧倒的に有利になります。
効率の面で差がつきやすいためです。
この事実をしっかりと覚えておいた上で「独学」にするかどうかを決めるようにしてほしいです。
⒊ 茨の道になる可能性も
独学は合格者の多数が通った道を通らずに歩んでいくことになります。
「自由に道を決められる」というと聞こえはいいですが、「茨の道」を通らなければならない事態になる可能性も高くなってきます。
独学の場合、困難に遭遇した時には自分で解決していかなければなりません。
このような対処ができるかどうかが「独学」を選ぶ際のポイントになるような気がします。
自分で解決する自信がないのであれば、独学を避けて予備校を利用した方がいいです。
あとがき
独学を勧めるわけでも否定するわけでもありません。
受験生も人それぞれですから、独学が向いている人、向いていない人がいます。
独学を選ぶか選ばないかの選択をミスしてしまうと、難関の行政書士試験を突破することが不可能になってしまいます。
自己分析をした上で、慎重に判断して決めてほしいと思います。